オフィス鴻

外国人労働者との共生

2024年12月03日

埼玉県川口市周辺にクルド人(トルコから中東にかけて自分たちの国を有しない民族)が約2~3千人居住していて、地域住民との間でトラブルを頻発させているそうです。編集人がこれまで思っていたクルド人とはトルコ周辺国付近で迫害を受けていた少数民族のイメージが強いのですが、30年ほど前から日本に徐々に来ていて難民申請をしているものの認定が却下されるため、日本の入国管理局が健康や人道上の理由から収容せずに仮放免されているのが実態のようです。日本の難民申請は非常にハードルが高いことが知られており、数年前にはハンストや病気治療ができずに女性が亡くなるなどの事件後は、入国管理局の対応も変化しつつあるようです。

実際に江戸川区にはインド人、新宿周辺は韓国・東南アジア系人、横浜には華僑系の人が多く住んでいますが、地元住民と大きなもめ事を長年頻発させ続けているという話は殆ど報道されていません。日本を含むどの国にも一定数で素行の悪い者はいますが、本来であれば「郷に入れば郷に従え」の諺どおり、可能な範囲でお互いが共生の道を歩むのが理想の姿でしょう。また、日本の技能実習制度でも日本企業側の問題(安い労働力としかみていないなど)が指摘され、法改正に至りました。入管職員も現行制度上の対応以外は仮に何らかの組むべき事情があったとしても勝手な法運用をすることはできませんから、最終的には玉虫色の解釈となるのか、不法滞在を理由に強制送還するのかの措置が取られているのが現状でしょう。

しかし、もう少し自分の周囲を見渡してみると、例えば病院の夜勤(准看護師)に多くの外国籍の方が働いているのを目にするようになるなど、ある程度の専門的技能を持った方が増えているように感じられます。入院患者の中にはあまり歓迎しない様子の方も見かけますが、食事配膳・下膳等でも業務上のトラブルは少なくとも編集人は見たことがありません。言葉のニュアンスの違い程度であれば、お互いに理解し合える部分も多いと思っています。