オフィス鴻

ベッド移動

2025年05月24日

編集人は1年の約1/4を入院治療のため病床で過ごします。先日、国民健康保険から2024年度の医療費のお知らせが届きましたが、ここ10年間は年間5~6百万円程の医療費がかかっており、社会保険料財政に対してこれまで支払い続けてきた総額に近づいてきたことを非常に心苦しく受け止めています。健常者であれば75歳あたりから医療費が増えてくることになりますが、少なくとも社会保険制度の限度額認定・多数該当・難病指定などは一般的な家庭(家計)であれば非常に心強い制度です。この制度を細分化して負担額が増える法改正に反対する方も多いのですが、編集人も差額ベッド・食事など年間100万円近い自己負担をしておりその気持ちは十分わかります。

特に差額ベッド代は本人が支払を了承することが前提であり、医師が特段有償病床での治療の必要性があると判断したときには無料になる場合があります。編集人の場合は自己免疫疾患のため治療中の感染症予防対策が最も重要な項目の1つです。また、突然の発作等に備えてナースステーションのすぐ近くの病床に移動することも多く、他の患者さんの関係で1回の入院で5回ベッド移動(病床の場所が変わる)をしたこともあります。中には「なんでこんなに移動させるのか」とすごい剣幕で怒りをあらわにする高齢者を見かけますが、ホテルではありませんのでもしベッド移動したくないなら個室に入る選択肢(ただし自己負担)もあります。大抵2~3人の看護師・助手さんが行うのですがものすごい重労働のように思われます。

またここから先はあくまでも編集人の個人的問題ですが、最近は多くの方が治療のかいもなく病院でお亡くなりになるそうで編集人も何度かその光景を目にしました。そこで思うのは死亡(ステルペン)された方がいた部屋に次の方が入るにあたってその事実が告げられることは病院と言う特殊な環境のためないのです。そのため編集人は大部屋(有償)を希望して、たまに話が出来る患者さんがいたら少しは気が紛れることで精神的安定を保っています。