オフィス鴻

日本の七二侯(立夏)

2025年06月01日

春の季節から移ろい少しウキウキする感じはあっても蒸し暑さや猛暑に悩まされるのが「夏」とも言えます。7月になれば夏休みに入る学生も多く観光地は大変な混雑となり、最も活動的になる時期でしょう。特に入道雲などと強い日差しによってにわか雨(最近は大水害に至ることもあります)が編集人は涼を与えてくれた昭和時代に一種のノスタルジック(レトロとは意味が異なります)の気持ちになるような感覚を覚えます。例えば帰省先の田園風景、当時の音楽・CM等に思いを馳せる方もいらっしゃるでしょう。

今回は「立夏」がテーマですが、現時点では爽やかな風や五月晴れは終わってしまい、もう少しすると梅雨入りが伝えられる時期になります。立夏そのものは5月上旬ごろですが、川に沢山のこいのぼりが泳ぐ風景も日本の風物詩の1つです。いつものように編集人は食道楽の類なのでここで少し食材の話題をしたいと思います。春先と違うのは山菜の時期も最終となり、これから夏野菜・魚介類が美味しい季節に入ることです。例えばキンメダイ(関東では伊豆や房総半島が産地として有名です)は結構高価な食材ですが、最近は地域ブランド化などで以前より比較的容易に手に入れることが出来るようになりました。特にキンメダイを甘辛く煮付ければ最高のお酒のおともになります。

その他にも長良川の鵜飼い漁解禁、イチゴ、タケノコなど多くの自然からの恵みが堪能できるのもこの時期です。編集人が最もお薦めするのは、「トリ貝」で特に若狭湾で採れる大きなサイズのものは甘みとうまみが凝縮されていて大のお気に入りです。輸入物も多く冷凍品では絶対に追い付けない寿司ネタ(1貫2,000円近くします)ですから、ぜひ機会があれば味わって頂ければと思います。