モバイルバッテリー
2025年06月09日
今年3月から台湾のエバー航空を始めチャイナエアラインでも機内でのモバイルバッテリー・リチウム電池の使用・充電を禁止する措置が講じられています。その理由はエアプサン(韓国LCC)の墜落事故の原因がバッテリーの爆発火災であったことだと言われており、EV自動車・バイク・自転車等のバッテリーに起因する火災も多く発生している現状では当然の対応だと思われます。編集人は航空機内での電池充電は行ったことはなく、いつも手荷物として保護資材(ポーチ等)にくるんだ状態で足元の荷物スペースに置いています。機内のエンターテイメント(据え付け型画面で映画を見る等)があるので、せめて機内ではスマホなどを使用しない時間を作りたいとの思いがあるからです。
また航空機内のWi-Fi回線は余り繋がることはなく通信速度も遅いので、航空機内からしか見られない景色や機内食などを写真に撮るくらいや好きな音楽を聴くくらい以外ならば、もう一歩踏み込んで使用禁止にしても良い気がしています。せっかくの旅行であれば尚更のことでしょう。ただ一時期のマスク装着騒動のように自分勝手な理屈や思い込みをする乗客もいるため、航空会社としても別対策を講じることを検討する必要があります。航空機内で最も危険なのは操縦に関連する電気系統に不具合が生じた時であると言われていますから、万が一リチウム電池が爆発発火したことを想定すれば乗客を安全・快適にお乗せする航空会社本来の役割を再考する事例なのかもしれません。
なお直接的には関係ないのですが、運行効率を高めるためにブラジルのエンブラエル社の機体(100席程度)がANAで初めて導入されることが決まりました。本来は三菱重工製の小型ジェット機MSJを購入する計画だったそうですが、型式証明がとれずに生産中止になったことから選定されたと言われています。他航空機製造会社(エアバス、ボーイングなど)の航空機を購入する選択肢もあったようですが、ビジネス性を考慮した上で総合的な判断がなされたようですね。