こども食堂での転売
2024年12月10日
ある大阪のたこ焼きを生業とする方が、夏休み期間中に限定してこどもの食堂として10円での販売を開始したところ、たった1週間の間に様々なトラブルが起き中止に追い込まれたそうです。もともと、こども食堂とは、生活に困窮する家庭のこども(1日に学校給食しか食事しないこどももいると言います)のためにフードバンクと同じように賞味期限が迫っている商品や、売り物にはならないけれども捨てるにはもったいない食品等を企業から提供してもらい調理して食べてもらう活動を指していて、最近では物価高から同居者(親等)も子供と同じく食事できる場所も増えたと言います。また、首都圏と関西では物事に対する思考が異なるとはいえ、このたこ焼き店主はあまりにも目を覆うような行為に対して、別途ルールを定めて再開したと言います。
具体的な迷惑行為には、10円で買ったたこ焼きを100円で転売する小中学生や、何かと理由をつけて大人が10円で買いに来て強要するなど、店主の善意を逆手にとって裏切る行為が実際に起きたそうです。本来ならば、地域全体で子供の成長を助けていくことがこども食堂の目的ですが、それだけ一部の日本人(とは書いてありませんでした)の心がすさんできているのか、または地域性によるものなのかは編集人には正確なことはわかりません。しかし、一方でこの報道を目にした企業・個人から応援の言葉や無償提供の商品が続々と集まったり、わざわざ旅行や帰省の途中で遠方から来られた方が定価で購入しに店に寄ってくれることも多いそうで、結局は人間性の問題なのかと思っています。
因みに、こども食堂再開後に新たに告知されたルールは3つあり、「1日1回1パックのみ」「親や友達による購入は不可」「店内・家でたべること」だそうです。他人の善意に乗じて悪意を持った行動が続けば、子供たちの次の長期休暇はこども食堂は再開できない可能性もあります。今回のようにX(旧ツイッター)で情報が拡散されることは問題ありませんが、節度を持った行動をしたいものです。