オフィス鴻

ミスタードーナツ

2025年01月10日

ミスタードーナツと言えば、フレンチクルーラー・ポンデリング・オールドファッションなどが代表的な看板メニューですが、その他にも飲茶系・ピッツァ・ホットドッグなどの軽食メニューがあり店内で飲食することが出来ます。比較的安価な価格帯で、同じファストフード飲食業でもマクドナルド・クリスピードーナツ・コーヒーチェーンとは一線を画したブランド戦略で差別化を図っていますが、編集人はコーヒーチェーン店以外は、それぞれ1年に1~2回程度しか店舗を訪れることがなく、新商品情報などは全くわかりません。ただ、過去の話かもしれませんが、比較的客層の幅が広く滞在時間が短いような印象があり、テイクアウト中心であることを考えれば学生やサラリーマンが長時間席を占拠することも少ないのかも知れません。

同じ飲食ビジネスでも、同社は客単価×来客数×回転数ありきの経営方針ではなさそうですから、最近いろいろな飲食店で問題視されている急なキャンセル・二重予約によるノーショウ・従業員へのハラスメントなどの被害も他と比較して案外少ないのかなと思います。実際に飲食チェーンを含めフランチャイズ展開を進めている企業では、適切な事業規模による品質担保と人員確保ができずに売り上げがBEP以上に伸長しければなければ本部へのロイヤリティ支払いに苦しむだけで、各地で訴訟が起こされていることからも決して簡単なビジネスではないと考えています。また、ドリンク1杯で長時間店舗の客席を占有する行為に対して店舗側からさりげない形で注意を促す必要は余り無いようですから、現在はフランチャイズ加盟店募集を行っていないミスタードーナツ社の経営戦略は1つの成功事例とも言えそうです。

なお、同社のHPに掲載されている事業理念には、ダスキングループ全体が共有する「客の心を心とせよ」という言葉があり、社会から高い評価と信頼をいただいている「お客様の立場になりきる姿勢」を貫き形にして表現するとあります。言うは易し行うは難しを具現化した企業姿勢には共感を覚えます。