オフィス鴻

外食時のマナー

2024年12月11日

人間は誰でも7癖があるといわれますが、無自覚であるがゆえに知らないうちに相手に不快な思いをさせてしまうことがあります。特に、飲食に関しては食事のマナーを守らない・知らないと、次回以降誘ってもらえないばかりではなく、企業間の取引関係にも影響するほどです。仮に、会食の場で恥をかいたとしても誰かが指摘してくれれば直すことができるため良いのですが、サイレントキラー化してしまえばその後は同席するチャンスすら巡ってくることは殆どないでしょう。特に子供の頃から習慣化してしまった癖を直すことは容易ではなく、ケースによっては骨格や体形に起因する場合もありますので、普段から親が気にかけておく必要があります。

それでは具体的な例をいくつか挙げてみたいと思います。1つ目は口を開いたまま咀嚼する癖でくちゃくちゃ食べることを「クチャラー」と呼ぶそうです。口を閉じて話をせずに食べれば咀嚼音が外には出ませんので心がけ次第では直すことができます。2つ目は、同席している方の状況など気にせずに自分の好きな物だけ真っ先に盛り付けてしまう方です。特に取り分け用の箸やお皿が添えられている場合は、まずは同席している方に先に取り分けるくらいの配慮があれば良いでしょう。最近、朝食バイキングがホテルのウリになっていますが、時折1枚の皿(プレート)に溢れるほど同席者の分まで盛り付け、食べ残して帰る方がいます。別の皿が用意されている場合は食べられる量より気持ち少なめに盛り付け、足りなければ新しい皿に追加すれば問題ありません。

最後に、最も人間性が顕著に表れる行動として、従業員に対して横柄な態度を取ったり大声で呼びつけたりする行為です。格式の高い飲食店では、サービススタッフを含めてお客様の食事の進み具合を常に確認しながら、料理を提供するタイミングを考えて調理場と情報を共有してくれます。海外では手を挙げてスタッフを呼ぶ行為を歓迎しないこともありますので、スタッフの動きに合わせ目線で合図すれば席まで来てくれます。