オフィス鴻

COFFEE TIME (化学物質過敏症)

2024年11月26日

重篤なアレルギー疾患や精神疾患と誤診されやすい疾患に、化学物質過敏症があるといわれています。医療関係者でも十分に認知されていない疾患だそうですが、湘南鎌倉総合病院(神奈川では患者を断らないことで有名な病院です)の調べでは国内の潜在患者数は1千万人以上とも推定されており、例えば突然花粉症になることなども含まれているそうです。一度罹患してしまうと日常生活(食事・外出・生活音など)や社会活動(仕事等)に大きな支障をきたのですが、編集人の自己免疫疾患と同じく発症から原因・診断に到達する間までに10年以上要することも多いと言います。

現在は原因が特定されていないため保険適用になる治療法はなく、脳が過敏に反応することが原因として研究が進められています。一方で、ストレスから医療従事者に対して攻撃的になったり、人里離れた山奥で生活する方もいるのが現実で、患者と医師との信頼関係も非常に重要だと言います。ただし、数は少ないですが同疾患患者を診察した経験のある医師ならば他疾患の可能性を除外することから始めて患者の話を聞けば大方診断がつくそうです。