オフィス鴻

飲食店とソワニエ(2)

2023年05月07日

ソワニエ(上客)と飲食店・食料品店経営の関係で象徴的なのは、有名な食料品専門店では年に数個の販売でも陳列棚(シェルフ)から外さない(棚落ちさせない)商品があるそうです。それは、たとえ年数回の購買頻度でも、そのお店を贔屓にしてくれる常連客の存在だそうです。取扱店舗が限られた商品のため、年間の購買総額・粗利益やお店の品位に繋がることが要因だと考えています。

改めて飲食店経営を考察すると、お客さんへの気配りや販売(注文)方法の工夫次第で、新たな客層やファンを増やすきっかけを作ることができます。また、ほかのお客様が興味を示すような料理やドリンクの注文、混雑時にはほかのお客さんと同じ注文を入れる(厨房を効率的に回す)などや、ソワニエのさりげない気遣いで、料理や飲み物の追加注文が入る可能性も高まります。特に、アルコールドリンク類は料理に比べ、短時間での提供と高い利益率が確保できるため、特に混雑時には次の料理提供まで「まだ料理がこない」などのクレーム(不満)を幾分かでも和らげる効果もあります。

なお、個人経営の飲食店は大手チェーンとは異なる自由な販売戦略が可能です。その過程では、いろいろな試行錯誤の中で失敗もありますが、比較的客単価の高い個人客中心の飲食店であれば、次の戦略へと切り替えていくことも容易でしょう。また、法人客に頼らずとも接客や料理提供に磨きをかけたり適正在庫仕入(廃棄ロスの最小化)ができます。したがって、あえて飲食店検索サイトの一見客に頼らなくても、そのお店にとってソワニエや常連客との関係性を保ちながらリピートを増やすための大切な戦略となりうると考えています。