オフィス鴻

Coffee Time(己の後ろ姿)

2023年09月01日

人類は、未だ自分の身体以外のツール(鏡、写真、動画、VR、街中のショーウインドなど)を使わずに、己の後ろ姿を自身の眼で見ることはできません。時には、自分の姿に強い羞恥心やギャップを感じます。しかし、間接的な方法で、比較的客観性の高いレベルで己の姿を知ることはできます。

編集人は、会議、商談、プレゼン、事業所往訪後などの移動時間を使って内省(起こった出来事を客観的に見つめなおすこと、リフレクションともいいます)していました。移動時間の活用は、全く同じシチュエーションは皆無であり、相手の言動・行動をつぶさに思い出せる時間(人間の脳は6時間で50%のことを忘れる)には限界があるからです。また、相手の裏にある思考(本心)は、良くも悪くも表情や仕草として何らかの形で表れているものだと考えているからです。

特に、人事評価面談の時には必ず部員(部下)に「三歩後ろに下がった場所から、己の行動や仕草を想像して自己評価してください」との指示からスタートします。その上で、目標に対する具体的な質疑応答(評価軸合わせ)とアドバイスを適宜行っていました。この思考方法により、大概の課題は短期間で解決出来た上に、相手の立場に寄り添う行動(意見の相違は当然あるとの前提で、考え方を受け止める)を心掛ける習慣も自然と身に付けることが出来ました。