オフィス鴻

ギフテッド社員への対応

2024年03月06日

編集人は人事戦略に携わった経験の中で、どこの部署へ配属しても数か月で様々なトラブルを引き起こす従業員について「(人事で)引き取ってほしい」と言われることがありました。当時はまだギフテッドという概念は一般的ではなく、ADHD(発達障害)やアスペルガー症候群に近い認識でした。多くは行動や言動に特徴的な面があったので、当該従業員の特性を観察して、書籍等を参考に適した働き方を探りましたが個別対応には限界がありました。

また、「Gifted(ギフテッド)」とは神様や天から特別な才能を与えられた子どもを指しますが、ギフテッド教育が盛んなアメリカでは概ねIQ130以上が基準とされていて、その特徴からASDやADHDなど発達障害と判断がつかないこともあるそうです。日本でも、2023年から文部省が高い知能やさまざまな領域で特別な才能を有する「ギフテッド」に対する支援事業を開始しました。ただ、過去には東京大学で「特別な才能をもつ子ども」たちを育てるプロジェクト計画が5年で頓挫したことがあるそうです。その理由の1つは「優秀でやる気がある子が富を独り占めする懸念」だったそうですが、それだけギフテッドに不明な点が多いことの裏返しでしょう。

なお、ギフテッドの方は多くの人との価値関東の違いから一般的に生きづらさを抱えていることが多く、成人して社会生活の中で関係性を構築するのが難しくなってしまう場合や、周囲と馴染めなかったり、疎外感を抱えながら生活を営んでいくことが多いとも言います。また「WISC-IV(ウィスクフォー)検査」では、言語理解能力は高いのに、物事を処理する力が弱くて発言と行動が伴っていない方もいるそうで、「周りの人の助け(理解)」が一番必要なようです。まず、自分が何が得意で何が苦手なのかを理解してから周囲の協力を得て、得意な才能を伸ばすなどいろいろなことにチャレンジしてもらい、苦手な分野を理解すれば人に頼るなど対処法を身に着けていけるそうです。