オフィス鴻

デジタルコミュニケーション

2023年07月26日

IT技術の進歩により、社内外とオンラインでのデジタルコミュニケーションが図られることが多くなりました。ある調査(出典は失念)によれば、約7割の企業が業務改善・効率化への期待を持つ一方、社内システム・ソフトウェアが多すぎることに不満をもっているそうです。また、新型コロナに起因する在宅リモート勤務は、場所の制約が少ないオンライン会議・営業やUXリサーチ(ユーザーニーズ)などの新ツールとして活用(実証実験)され、仕事場所を選ばない地方移住・活性化(税収、消費など)の助けになるなど、効率的な事業運営をツール面から後押しします。また、学校教育では人間同士の対面コミュニケーション(協働学習(協働的な学び)、思考力、判断力、表現力等)に疎くなるなど、少なからず良い面、悪い面ともに影響してくると思われます。

その他にも、ChatGPTと組み合わせることで、ブレインストーミングでのアイデア創出などの知的創造作業だけでなく、人間の意識や行動を考慮した設計がなされれば、デジタル化の特徴であるネットワークでの情報直送、紙の伝票・資料の受け渡しの激減、元となる情報の劣化損傷がないなど、デジタルの利用価値が格段に高まるでしょう。

ただ、良い面ばかりではなく懸念事項にも留意する必要があります。例えばメール送付では、添付ファイルの容量制限・添付忘れ、文字化け、PWがついた圧縮ソフト(解凍)、機密漏洩、送信先の誤登録・誤送信、CcやBccの多様など、人為的な作業まで全てクリアにすることはできません。また、相手が当該メールを見ていない(企業内には1日100件近いメールが来るので見ている暇がないと開き直る管理職も多いです)ことも良くある話で、極論すれば組織運営自体が適切さに欠けていることがデジタル化推進の障害となっている面があることも事実です。みなさんにも、思い当たるところはないでしょうか?