オフィス鴻

久遠チョコレート

2024年03月01日

編集人が「久遠チョコレート」という存在を知ったは、地元の市議員事務所に障害者雇用に向けた取り組み(出版予定の本に掲載するイラスト、挿絵などを障害者に委託発注をしたい)に関して、地元行政を通じてどのような支援策があるのか尋ねたのが最初です。元々はスポーツを通じて先天的疾患による障害者(養育手帳)との繋がりがあったのですが、その雇用には最低賃金以上を支払うA型と出来高制(工賃)のB型があり、特にB型は厚生労働省の調査で平均時給223円相当とあります。また、20歳前は国民年金を納付をしていないため、障害基礎年金(年間80万円と個別支給分)と労働対価(給料)で生活することになり、親御さんが自分亡き後の金銭的心配の話を良くされていたことを思い出します。

夏目浩次氏はこのB型就労の実態を知り、障害を持つ人の働き場所として愛知県豊橋市で「ラ・バルカ」というパン屋をオープンしましたが、初期費用の高さ、廃棄費用、工程での事故リスクなどで事業継続が破綻の危機に瀕していたと言います。ある時、トップショコラティエの野口和男氏の出会いと「良い材料を使い、正しく作れば誰でも美味しいチョコレートを作れる」こと、チョコレートは温めなおせば廃棄ロスにならずにやり直せることを知り、また障害者(バディさんと呼ぶそうです)の特性にマッチした作業に分解することで、それぞれ「自分が自信を持ってできる仕事」として誰もが安心して働ける場を提供するため、日本全国に40店舗を展開していると言います。

また、久遠チョコレートでは、ピュアな「純」チョコレート素材にこだわり、丁寧な仕事で愛と情熱を注ぎ、手間暇を惜しまずオンリーワン商品を生み出すことを約束として掲げられていて、働く人も障害者に限らず、子育て中の母親や介護・引きこもりなどでなかなか仕事に就けない人にも門戸を開放しています。編集人も重度障害者になって、障害者に対する様々な間違った偏見や不条理さを感じることも多々ありますが、他人の優しさを知り、自分でできる嬉しさが生きる力や糧になっています。