オフィス鴻

労働環境は経営理念の鏡

2024年03月15日

物流や医療・介護、宿泊サービス、飲食業界と同様に、身体(体力)と技術を資本とした仕事でありながら、平均年収の中央値は300~400万円台(厚生労働省の賃金統計より一部抜粋)と低く、高い離職率、低賃金構造、古い慣習が残る美容業界で若手経営者がある工夫を取り入れたところ、はっきりと効果がでてきて理離職率も大幅に低下し、新たな試みで急成長している企業があるそうです。

また、編集人が30年近く通う理髪店オーナーは、編集人の体の不自由を気遣って予約日には送迎してくださいます。美容学校の講師や業界団体の理事も務められている関係上、雑談の中にも経営者としての悩みや相談を受けることがあります。美容学校を卒業しても、すぐに第一線で活躍できるだけの技術は伴っておらず、お客さまからお金を頂く以上、数年は下働き中心のアシスタントとして働きながら技術を習得するのが業界慣習だそうですが、一方で「夢」をもって業界に入った若者たちが「独り立ち」まで我慢できずに辞めていく悪循環構造に陥っている現実もあると話してくれました。

それではある工夫とは何でしょうか? それは編集人も導入したアカデミー方式で、アシスタントとして早期に独り立ちさせる研修でモチベーションを維持(もちろん技術レベルは必須)させた上で、手厚い歩合給の還元、顧客満足度を高めるマーケティング戦略(立地やサービス提供等による平均単価向上)、そして何よりも働きやすい職場づくりだと話されていました。編集人も業種こそ違えど最後に取り組んだ運送事業プロジェクトの方向性によく似ており、年齢や経験だけでない力量差(熱量)を感じた次第です。そして「40歳定年とも揶揄される美容師の仕事を、長く楽しめる業界に変えていきたい」との経営者の言葉が心に刺さります。