オフィス鴻

年収1千万円の生活感

2024年01月31日

企業に勤める方なら、年収1千万円は一つの目標かと思います。国税庁の資料では、2022年度には給与所得者の5.4%にあたる275万人(うち女性30万人)が年収1千万円を超えており、世帯割合でみると12%ほどだそうです。ただし、社会保険料・税金等を差し引いた手取り額(可処分所得)は30年ほど前に比べて月4万円程減少しており、その原因は社会保険料上昇と40歳以降の介護保険料です。その一方で、子育関連の行政給付(こども手当等)の支給要件は緩和され、マイナス面ばかりではないように思います。編集人が子育てしている頃は行政支援からの給付は殆ど受けられず、偶に外食する程度のごく普通の生活水準レベルという感覚でした。

現在は、世帯収入(所得は社会保険料等の控除後の金額)が1千万円を超える共稼ぎしている世帯も多く、可処分所得は配偶者に所得がない世帯に比べて可処分所得は多くなり、保育園等への優先枠、企業のベネフィット(福利厚生、働き方改革など)などでも優遇されています。また、編集人より20歳以上上の年齢層は、高度経済成長の恩恵や退職金、年金なども現役世代(昭和30年代後半生まれ)に比べれば非常に恵まれていますし、最近は20~30歳代の若手・中堅層を中心に大幅な賃金上昇傾向にあります。また、国民年金の納付義務が40年間から45年間に延長検討されている上に、再雇用制度や70歳までの就業機会確保(高年齢者雇用安定法)が努力義務(いずれは義務になると考えられます)になるなど、60歳以降もそれぞれの理由(例えば年金支給までのつなぎや補填)で働く方が増えていくでしょう。

優良企業でも早期退職優遇制度で40~50歳代の年収の高い層の人件費削減を図る企業が増えており、55歳前後をピークに年収も仕事へのモチベーションも下がる時代です。また、一部の超大手企業では全社一律賃上げを行っていますが、中小企業は青色吐息のところも多く、老後の悠々自適生活などはごく一部の富裕層に限られるように思います。