オフィス鴻

知恵の引き出し(3)

2023年02月15日

組織に所属すると、その組織独特の慣習や考え方、行動規範など違和感を感じるたり、一見理不尽や不条理と思える人事が行われることもあります。ある大手電機メーカーの役員をされた方(静脈物流のコラムに記載あり)の話を引用すると、その方は管理職登用試験で最高点を取ったのですがその年の昇格はかなわず、後日その方の上司から「一度は、順調でない経験を積むことが大切」とのアドバイスを頂き、その後は順調に上位職試験をクリアしたとお聞きしました。

編集人は、常に第三者の視点で自分自身の行動や考え方を見つめ、相手を追い込まず敵に回さない方策を優先します。なぜなら、「相手を敵に回さないコミュニケーション」ができれば、その先の解決法まで予測して行動でき双方の不満を最小限にできるからです。新しい組織になじむには、まずは相手の話を聞くことから始めます。新入りの力量・性格などを自分と比べますので、難解な経営理論やカタカナ言葉は極力控え、相手の良いところは吸収し、嫌いなところは反面教師とすることで、最善の結果を得る方法(三国志や戦国時代の「戦わずして勝つ」こと)を選択するよう心がけていました。

ここで言う「戦わずして」とは、異なる考え方や意見を適切に受け入れる度量と、相手のプライドや立場を潰さない配慮の上で発言・行動することが、自分と組織力を最大限に発揮するための大切な準備期間だと考えていたからです。もちろん上手くいかない時は、編集人の性格・行動が災いしている面も否定しません。また、理由は判然としませんが非常に個性の強い上級職(周囲の従業員に好かれていない)が上司になるケースが本当に多く、コンプライアンスに抵触しない限りは、淡々と仕事を進めてきました。また、「汚れ仕事」と呼ばれるような人がやりたがらない仕事を3~6ヶ月程度の短期間で解決するため、普段から主に書籍(流行りの「〇〇力」よりは、哲学書や心理学が多かった)や知人・先輩を通じて、様々な知識・経験を蓄えながら解決のための引出しを増やすことに重点をおいていました。