オフィス鴻

資格取得で得られること

2023年07月27日

編集人の学生時代は、士業の3大国家資格(弁護士・公認会計士・不動産鑑定士)と医師免許所持者が、人生設計において高収入を約束されていた資格でした。また、公務員職に一定期間従事することで、司法書士・行政書士・弁理士・税理士・社会保険労務士などの資格取得(または試験免除)での優遇措置が得られる制度があります。

最近、車内広告、新聞折り込み、SNS等で民間団体が様々な資格取得セミナー開催を案内しています。現在は、TOEIC、情報処理技術者、G検定(AI・深層学習)、暗号通貨技能検定、心理カウンセラー、DX検定、ヴィーガン検定など、社内外で活用できる民間資格も増えていて、転職活動や社内昇格対策として挑戦・取得される方も多いようです。また、趣味が高じて船舶操縦士免許、ワインソムリエ(エキスパート)、野菜ソムリエ、ドローン操縦ライセンスなどを取得される方もいます。編集人も複数資格を有していますが、転職には全く関係なかったと記憶しています。また、資格を保持しているだけでは収入が得られない(名義貸しは違法です)ので、新たな可能性へのチャレンジや生き方に奥行を与えてくれるもの、子供へ親が学んでいる後ろ姿を見せる程度と考えるのが自然だと感じます。

本題に戻りますが、当然有資格者が必要な業務は世の中にたくさんあります。特に、生成AIの進化により、転職で要求される資格要件・経験値は大きく変わりました。ただ、資格取得が趣味の方(資格ハンター)は別として、本当にその価値を生み出すためには、本人の弛まぬ努力(新たなスキル習得、業務の深耕)と経営経験(経営資源の適正活用、失敗経験など)に勝るものはないと思います。これからも最近のリスキリングブームも相まって、怪しげなものも含めて新たな資格が次々と世の中に出てくるので気を付けたいところです。