オフィス鴻

高学歴と再就職の壁

2023年12月24日

編集人は、難病疾患による休職期間を経てまだ還暦前ですが少し早く第一線から退くことになりました。幸い既に住宅ローン等は繰上げ返済しており、他に借入等もなく、子供も社会人になって独り立ちしたことから、自分の体調を鑑みながら原則自宅で可能なリモート勤務先探しや知人等へのスポット支援、書籍出版準備(Kindle)などで、日々暇を持て余すことがないほどの時間を過ごしています。また、主治医の通勤不能(転倒・接触事故防止)との指示により、これまでのように100%のフル勤務は無理でも何らかの形で後進への支援・アドバイスをすること、新規事業立ち上げなども視野に入れながらあと5~10年程度は社会と関わっていくつもりでおります。

最近は黒字企業でも、40~50歳代を対象とした早期退職優遇制度が常態化されるようになり、過去の人員整理とはかなり様相が変化してきた感があります。10~20年前は大学院卒(修士・博士)の高学歴者(なかには就職をせずに大学院に進学する方もいました)でも、大学や研究施設、シンクタンク等の就職枠が少なく、やむなく非正規で働く高学歴プアと呼ばれる方が多くいました。また「高学歴難民」と呼ばれる中高年層特有の再就職の難しさには、当人に起因するプライドの高さやコミュニケーション・事務処理能力の低さ、年収に換算した場合の当人が想っている市場価値との乖離などがあるようです。

また、早期退職制度を利用する方が、転職エージェントにスキル等を尋ねられ「部長をしていました」と答える本当に笑い話のようなケースもあると聞きます。近い将来、生成AIの進化により特にホワイト・カラー系の仕事がChatGPT等により減少するとも言われていますが、新たな職業が増えていくのもまた事実であり、雇用市場における需給関係さえ見誤らなければ、複数の専門領域と組織統括のマネジメント力と持つことで、新たな企業で仕事に取り組む(職場なら溶け込む)ことが出来ると思っています。もちろん、定年再雇用後65歳まで企業に残ることも法律上は可能ですから、転職によるリスクマネジメントをすることが重要だと考えています。