オフィス鴻

ChatGPT(第4次AI)

2023年10月29日

ChatGPTの特徴の1つに、プログラミングや統計解析などの専門知識がなくても、人間の思考に幅を与えてくれることがあります。有効な質問・指示が出来れば優秀なサブ(助手)となりますので、「使いこなせる人や企業」とそうでない人(企業)との競争力やビジネスチャンスに大きな差が生まれることも含めて、大きな社会変革につながる可能性が示唆されています。ちなみに、第1次AI(1950年代)は「人口知能(Artificial Intelligence)」の概念が誕生、第2次AI(1980年代)は専門的知識を取り込んだ推論ができる「エキスパートシステム」の登場、第3次(2000年代)はビッグデータを用いた「ディープラーニング(深層学習)」の登場と言われているそうです。

さらに、インダストリー・ナレッジと呼ばれる幅広い産業への知見集約により、暮らしやすい社会を目指すための「シンギュラリティ(技術的特異点)」が進むことが想定され、単なるツールからAI自らが人間よりも高い知能を生み出す転換点(第4次AI)へと驚異的なスピードで研究・開発や実証実験が進められています。これにより、仕事だけでなくライフスタイルや文化的側面(知的創造)も大きく変わる可能性を秘めています。

そのカギは、インターネット上の情報、インプットされたビッグデータ、そしてどちらかと言えば否定的存在としてターゲットにされてきた中高年層の経験(たくさんの失敗経験や試行錯誤内容、言語化が難しい感覚的思考・知恵・センスなど)が、大規模言語モデル(LLM)を通じて企業の大きな知的財産となり得ることをも感じさせます。もちろん、一般的な企業では65歳までは再雇用制度等で企業に残る方も多いですから、全ての中高年層が有効な知的財産を有している訳ではないので、ある一定の線引きと取捨選択は必要でしょうね。