交番24時間体制
2024年12月02日
警察庁が交番の3交代制勤務、駐在所の住み込み日勤制へと変更する方針を決定しました。日本の治安の最前線で国民の安全を守る要となり、また海外のシンガポールやブラジルでも「KOBAN」を取り入れた国・地域で街頭犯罪件数が減少するなど大きな役割を果たしてきました。現在政府が推進している働き方改革・人員不足は警察官も例外ではなく、24時間体制の維持が課題となっており、全国で約7千か所ある交番・駐在所の一部は夜間は無人となる見込みだそうです。実際には警ら隊等による地域巡回を増やすことで治安への影響を最小限にできるとしていますが、子供のころから親しみのあった交番のおまわりさんの存在は子供心にも安心の象徴としての存在だったように思います。
一方、捜査二課が担当するSNSを使用した特殊詐欺・サーバー犯罪等への犯罪に対しては増員を図っており、また移動式交番を統廃合地域に配備するなどの施策が行われるとのことで、機動的かつ効率的な要因の戦略配置が進められると言います。編集人も落とし物(特に財布やカバン)を届けたり、道を尋ねたり、路上で傷害事件に巻き込まれた時には救急車を手配していただくなど、これまで交番勤務の警察官には大変お世話になってきました。また、犯罪捜査で重要となる初動対応の重要性や、警察官自体を犯罪から守る(拳銃を狙った襲撃事件等)ことも十分に考慮された上で施策が進められると想定していますが、恐らくは繁華街等ではこれまでと同様の体制で犯罪防止・治安維持が行われることでしょう。
警察庁のHPによれば全国で約5千名の交番相談員(地域警察に関する経験・知識を有する警察官を退職した者)が配置され、交番等で事件・事故発生時の警察官への連絡、住民の意見・要望の聴取、遺失・拾得届の受理、被害届の代書及び預かり、地理案内等の業務に従事しているのを多く見かけるようになりましたね。一般的な制服は着用していませんが、やはり住民の安心感にも繋がると思っています。