オフィス鴻

地域医療の在り方

2024年11月29日

地域医療とは地方都市に限ったものではなく、全ての日本国民が医療費膨張を食い止め、国家の財政基盤を立て直すために考えるべき命題です。要約すると、地域にある医療機関・医療資源を適切に利用する取り組みです。編集人は稀有な難病のためいつ発作が起きたりこれまで確認されていない症状が出ることもあり、三次救急(大学病院)の主治医に診察して頂いています。しかし、何となく体調が優れない等の場合には近隣のクリニックの医師に診察してもらい、状況を鑑みて大学病院の救急外来に電話を入れてその指示に従って行動しています。しかし、大学病院の代表電話がつながらないことも多く、再診外来時には座る椅子が無いほど混雑していることも少なくありません。

病気になれば高度な医療設備のある病院で専門医に診察して頂きたいことも十分理解できますが、昨今の救急車利用マナー悪化、医療関係者への負担増加、待ち時間の増加などを考えれば、大学病院と言えども複数の診療科に掛かればそれだけ待ち時間と金銭的負担が増える(再診時選定療養費など)のが実態です。投薬についてもしかりで、どんどん薬が増えてくれば自分で管理するだけでも大変な作業であり、編集人は1日20錠を超える服薬・頓用薬があるため「掛かりつけ薬剤師」のいる自宅からほど近い薬局を選んで相談に乗っていただいています。実際に、掛かりつけ医院も徒歩数分のところにあり、風邪やインフルエンザ予防接種等はそこでお願いしています。

もし、近所の掛かりつけ医では対応が難しく高度専門医の診察が必要と判断された場合には、その場で専門医宛に紹介状(医療情報提供書)を発行してくれます。またメモ書き程度でも良いので「いつ頃からどんな症状が続いているのか、既往症はあるのか」などを書き留めて用意しておけば担当医の判断にも役立ちます。ただし、急性期医療(脳梗塞等)は発症から数時間がその後の回復を左右するため、ためらわずに#7119や119へ連絡して救急搬送を依頼することも必要です。