オフィス鴻

救急出動の有償化議論

2023年10月20日

東京消防庁が緊急時の救急出動に関係のない電話(いたずら、電球を変えて欲しい、タクシー替わりの移動依頼など)は、不要不急の場合は通話回線を一方的に切断することがあると警告を出しました。通常#119に電話を掛けると「救急ですか?火災ですか?」と必ず聞かれると妻に教えてもらいました。編集人もこれまで何度も救急搬送をお願いしていますが、直近の搬送依頼では近隣消防署の救急車が全て稼働中とのことで、妻が救急車が隣区から出動するので到着するまで15分程度かかりますと伝えられたとのことです。編集人の病気は、突然全身の筋肉が脱力して体動不能になったり、全身が勝手に動いてしまう(大きな震え・手足がバタバタ暴れ出す・めまいで転倒する)発作に襲われて呼吸困難に至る難病です。事前に掛かりつけの大学病院の救急外来に連絡した上で受診と救急搬送許可をもらいますが、到着するとトリアージで最優先に応急処置して頂き、殆どの場合その場で入院を指示されます。

日本の救急搬送は無料ですが、5月のコロナ5類以降後も熱中症などの救急搬送依頼が相次ぎ、救急・消防隊員は食事をする時間がないほど繁忙を極め疲弊しているそうです。ある調査では、1回の救急車出動にかかるコストは5万円程(アメリカの民間救急搬送は5~20万程度)で税金で賄われています。また、コンビニで隊員が食事や飲料の買い物をしていることを批判する方がいますが、連続出動ともなれば食事や飲料の購入、トイレなどの時間が無い隊員の多忙を極める姿を目の当りにしていると、逆にねぎらいの言葉を掛けるくらいの優しさをもって頂きたいと思います。

また、東京消防庁の資料にによれば緊急性の低い通報は全体の2割程度、さらに緊急搬送後に軽症と判断されるケースは全体の約半分を占めるそうで、編集人の場合は自分で少しでも動ける場合には、最初に#7119(救急安心センター、最近はこれも繫がらないことが多々あります)で判断してもらい、緊急との判断ならばその場で救急車要請をして頂けます。