オフィス鴻

次世代へ伝えること

2024年04月07日

東京大学医学部を卒業され 東京大学名誉教授である医学者の養老孟子氏の著書で「バカの壁(出版元:新潮新書)」が450万部の大ベストセラーとなったことをご記憶の方も多いと思います。その内容に賛否両論があることは充分承知の上で編集人が感じたのは、自分で限界を決めて一見ムダに思えることに興味をもてなかったり、他人の意見に躊躇して自分がやりたいことを我慢して前に進めなくなることが、人生にとって本当にもったいないことだということでした。無知は誰にでもあることですが、例えば書籍を読んで1つでも新たな考え方に触れるような発見があればとても楽しいでことですし、時が経つにつれ過去の自分と現在の自分の変化を実感できると、ものの見方が変わったことで新たなステージに螺旋階段的に上昇している感覚が生まれます。

また、様々な分野へのご自身の考え方を綴られており、なんとなく自分の考え・行動を肯定したくなるような宗教的な行(テーマ)もあり、編集人の座右の銘にしている「一期一会が人と徳を育む」ことと、どこかでつながっているような気がしています。編集人が難病との共存を進めていく中で、多くの著名人の考え方を纏めた藤尾秀昭氏の「1日1話(あとは省略)」には読むたびに過去の経験と新たな思考が感じられ、最近の若い世代の自死増加やあきらめ感に似た刹那的思考から少しでも脱却するきっかけになるのかも知れませんね。

もう御一方、経営の神様と呼ばれ既に鬼籍に入られた稲盛和夫氏(京セラ、日本航空などの社長を歴任)は、知恵の蔵に蓄えられた叡智(心理や並外れたインプットのように思っています)によって、世界の数多くの著名人が人知れず研究に没頭しているときや就寝中に神の啓示のようなインスピレーション(創造的ひらめき)を感じた瞬間があるのだと述べられています。その一方で、涙がでるようなコストカットをものともせず経営改革意識を社内に浸透させることで、見せかけや付け焼刃的でない本物の企業風土を醸成させておられたのではないのででしょうか。