オフィス鴻

SNSバッシング

2023年10月29日

最近は少し鎮静化していますが、ネット上で相手を自殺に追い込むほどの異常な誹謗中傷をする方がいるようです。10月にはインターネットに悪質な投稿をした人の身元の開示手続きを簡略化する「改正プロバイダー責任制限法」が施行されました。これまでは特定するまでに時間がかかり、迅速化が課題となっていました。海外事情はわかりませんが、日本人の礼儀正しさの裏に、地方への移住者に対する村八分といった習慣も残っており、相手の成功をねたんだり、相手に悪意をもって邪魔する行動など、もしかしたら日本人のDNAの一部として受け継がれているのかも知れませんね。

もちろん、かつて誹謗中傷を受けた人からは被害の救済や抑止効果を期待する声が上がり歓迎されていますが、いじめ・無視・暴力行為などは厳然としてSNS普及以前から存在しているのも事実です。いろいろな著名人の方がコメントされている中でも、不公平(と思っている)や正義(と思っている)を正当化すべく、いとも簡単で匿名性と言う隠れ蓑を着た形で他人を攻撃することで快楽を得るという指摘が一番近いでしょうか。また、逮捕者の中には過激な発言をする一種の中毒性と他人からの承認欲求(例えば、いいね!など)を満たすことが目的となる罠、つまり通常範囲内でのコミュニケーション能力になんらかの課題や特異性に陥っている人もいるように感じます。

また、バッシングとは異なりますが、いわゆる「ぼったくり行為」や「偽ブランド売買」なども徐々に罪悪感やモラルが崩壊してくれば、それが当たり前になってくる脳神経の特殊性も指摘されています。中古車販売会社での事件も、高額な報酬と引き換えに顧客を騙すことが日常茶飯事となり、正しい箴言をする従業員ほど退職していく悪循環に陥って行ったように思います。また、某芸能事務所事件では被害者の心情を踏みにじる新経営者の発言が議論を醸しており、まだ入り口の緒に就いた段階です。編集人の個人的見解ですが、信用と言う無形価値を正しく理解して行動することが、その人の最大の人生の有形無形の財産なのかと感じます。