オフィス鴻

大学で学べること

2024年05月09日

編集人は39歳の時に通信制大学に入学、7年かけて卒業しました。仕事が超多忙な時期ではありましたが、平日勤務と掛け持ちしながら土日に授業に出席したり年2回の単位習得試験やレポート提出に臨んでいました。義務感や精神的苦痛は全くなく、ただやだ楽しみながら学習していました。実際には1年間の専門学校卒業を経て19歳から国立大学(旧2期校)に6年間在籍していましたが、家庭の経済的事情により週5日は18時~翌朝3時まで羽田空港と築地市場で働き日中は大学の授業を受けていました。また、自分の性格が災いしたのか痛烈な家庭環境の格差や同質性(将来は金融機関への就職を望むなど)を目の当りにすることが多々あって正直あまり居心地は良くありませんでした。

しかし、単位取得に関係のない他学部や他大学の授業を聴講(半分は許可を得て、残り半分は勝手に潜り込んでいました)していたことで、同質的でない友人関係ができたり様々な刺激を受けることができたことは、今でも自分自身の大きな財産になっていると思っています。特に社会人になってから受けた講義は年齢も経歴も考え方も非常に多様性に富んでおり、その後恩師の勧めで何度か大学院の臨時客員講師を務めた時にその経験が大きく参考になりました。具体的には、明確な意志・目標を持った受講生ばかりで単位のためという空虚感のような雰囲気はなく、双方向ハイブリッド型の共に考える時間を共有することでお互いに有意義に過ごすことができたことでしょうか。

また、現在の日本社会では転職や独立により自分の好きなこと・やりたいことに挑戦できる環境(チャンス)がとても多くなりました。一方で、依然として保守的な企業や諸先輩方もまだまだ多くおりますが、最終的にはどのような形態であれ「自分が好きなことの専門性を高めて仕事も生き方も楽しむ」ことが出来れば多少の失敗はあったとしても、他人をやっかんだり自分を卑下することなく無理せずとも日々精進できるのだと考えています。