オフィス鴻

ブルー・カラーの誇り

2024年02月27日

日本では、ブルー・カラーと呼ばれる仕事に対して差別的感情を持つ方がいます。本来のブルー・カラー(Blue collar;青い襟)とは、従業員の制服の襟の部分が防虫効果などの理由で青(Blue)が使用されたことに由来するという説があります。アメリカでは開拓時代の先祖たちの精神を「フロンティアスピリッツ」として崇める、イギリスも人口の8割が現場のワーキングクラス、ドイツのマイスター(高等職業能力認定制度)も伝統技術継承職人の誇りを持たれている方も多いようです。

例えば、国会議員などが被災地を視察するときに新品の作業服を着用している姿と、現在の上皇や天皇陛下が私服で膝をついて目線を合わせて寄り添われる姿の何方が国民に支持されるかを想像してみてください。また、もしご自身が会社の現場を視察するとき、それとも現場の人々と一緒に本気で問題解決しようとしているのかは、現場で一緒に作業をして着衣の汚れを気にしているかだけでも相手には十分伝わります。そのほかにも、荷物の取り扱いの丁寧さを見れば、その従業員の方の仕事への向き合い方(プロとしての本気度)を感じられますし、一部では荷物を乱雑に放り投げる従業員がいるのも事実です。

世界でも礼儀正しいと言われる日本人ですが、心理学者の間では同調圧力や悪意ある公平でない行動が不安遺伝子(セロトニン)が多人種に比べて強い傾向があるそうで、言葉は乱暴ですが「他人の不幸は密の味」であり、支配的意識が強く他人の上に立ちたい人がSNS等で匿名性を利用したりする傾向があるそうです。ホワイト・カラーといっても、企業に時間で拘束された雇われた従業員ですので、その仕事に誇りがあるのかは微妙に感じます。編集人も通算4年程運送事業の現業を経験しましたが、全く違う運送会社の社員同士が、遠隔地の現場で荷扱いを無償で手伝うことも多々あり、殆どの人が仕事に誇りを持っていました。この方々がいなければ住む場所も食事するところもないことに気付けば自ずと考え方・接し方も変わると感じます。