オフィス鴻

我れ以外みなわが我が師也

2023年07月18日

「宮本武蔵」「新・平家物語」などを執筆した歴史小説家の吉川英二氏は、「吾以外皆吾師也」という言葉を作品の中に残しました。また、宮本武蔵の五輪書には「万事において我に師なし」という言葉がありますが、解釈は多少違うようです。編集人は、自分と立場の違う他人の行動や、また一癖も二癖もある人からであっても、自分の心がけ(観察眼・大局観)次第では何かしら学ぶべきものが必ずあるのだと理解して行動しています。また、書物には過去の自分と向き合える(20歳代と50歳代では視点が異なる)ため、自身の成長度合いを測るバロメーターになったり、内省などの新たな気づきも生まれます。

また、同じように豊臣秀吉公や松下幸之助氏の言動なども引き合いに出されますが、どの言葉にも「周囲の人から謙虚に学ぶ姿勢」が大切であり、人と接するときには何か一つでも学び取りたいという意欲が感じられます。特に、齢を重ねるにつれ経験値(成功体験、トラウマ、世渡り術など)が増えて社会的な地位が上がることは、成長の限界となる阻害要因を自ら作り出す要因になるのかも知れません。これは、第一志望に入ることが目的化している日本の大学入試制度、新卒一括採用の課題にも繋がっているように感じます。

編集人も過去のブログで森羅万象を大切にしていることに触れましたが、綺麗な夕焼け空や道端の名も無い草花に感動を覚えるなど、自然からも感謝や敬う心は育むまれるのだと思います。仕事も同じで、50歳代や60歳定年後に独立される方の中には、信用の貯蓄が不足している(企業の看板が無くなると相手にしてもらえない、他のコミュニティーでマウントを獲りたがるなど)方も多いようです。つまり、どのような役職・職責であろうとも、同僚、取引先、事務所の清掃などを生業にしている方への感謝の気持ちや利他の心を持つことは、本心から人の心と向き合うための必須能力ではないでしょうか。