オフィス鴻

日本酒の楽しみ方(1)

2023年08月02日

編集人は、酒販店向けの利酒師呼称認定資格をかなり以前(1997年)に取得しました。試験問題自体は非常に簡単ですが、多少準備しておかないと合格は難しいと思います。

さて、ここ20年くらいで杜氏や経営者の代替わりが多くなり、また女性が作り手になる酒蔵(「夏子の酒」)が話題になったり、個性的な日本酒に出会うことも多くなりました。基本的には醸造アルコール添加の有無、酒米と精米歩合、麹、低温熟成など、自分なりの楽しみ方を大切にしていています。また、日本酒(自分はタバコは吸いません)は嗜好品であるがゆえに、料理との相性や日本酒に対する相応の知識と経験などを1つの選択基準として楽しむことができますし、最近若い世代でも日本酒を楽しむ方が増えてきましたね。

和食メインの料理店に行くと上記に加え、日本酒の品揃えと料理のバランスを考えて注文するのですが、意外と難しいのは「冷酒」「常温」「燗酒」の選択です。冷酒は料理を引き立てる許容温度が比較的幅広いのに比べ、純米酒、本醸造酒等は肴(つまみ)との相性やその日の天候を考えながら選ぶ楽しみがあります。例えば、日本酒の温度だけも下記の通り(もっと呼び方は多いです)で、店によって多少温度も異なります。最終的には個人の好みと料理との相性次第なのですが、純米酒の日向燗(ひなたかん)が料理とのバランスに優れていると感じますね。

飛び切り燗(55℃前後)、熱燗(50℃前後)、上燗(45℃前後)、ぬる燗(40℃前後)、人肌燗(35℃前後)、日向燗(30℃前後)、冷や(20℃前後)、涼冷(15℃前後)、花冷え(10℃前後)、雪冷え(5℃前後)