オフィス鴻

日本銀行券の刷新

2024年03月24日

ある番組で、独立行政法人造幣局の話題が放送されていました。造幣局のHPには、貨幣造幣業務以外にも普段あまり知られていないような多岐にわたる業務が掲載されています。特に、世界的にみてもトップクラスの偽造防止技術(ホログラム、深凹版、すきいれ(透かし)、潜像、特殊インクなど)は、数年~十数年に1度くらいの頻度で一般に流通する新紙幣や硬貨(記念硬貨を除く)を刷新する際に新たに導入されています。また、コピー機やスキャナ等を使った偽造券作成防止技術により、機械処理における真偽判別手段として現金取扱機器の多い日本の流通環境を支えているそうです。

当然、国家として信頼性の高い通貨流通を維持することは大変重要なことであり、みつまた・アバカ(マニラ麻)などを原料として年間30億枚の和紙で作成した紙幣(他国からの発注もあるそうです)を流通させていますが、使用頻度が高い千円券の平均寿命は1~2年程度とのことです。海外に行くと、汚れたり、折れたり、一部が欠落した紙幣を良く見かることを考えれば、その耐久性や製造技術の高さは世界でも類を見ないほどのレベルだと言われるのも頷けます。また、その特殊で高度な技術を伝承するため、技術職・工芸職といった職員の方々を中心に日々造幣技術に磨きをかけているそうで、日本の紙幣への高い信頼性を保つことができているのでしょう。

一方で、公共交通機関を始めとして、コンビニ、自動販売機などもキャッシュレス化やカードの普及により日常生活で現金を使わない場面が非常に多くなりました。金融機関での両替業務有料化やATM設置台数減少などが影響して使用頻度が減少している硬貨は、記念硬貨製造などに新たな技術が導入されていくように思います。また、新紙幣は2024年7月から発行される計画となっているほか、2020年にはタンス預金・へそくりが100兆円を超えたという調査結果もありますので、今後その一部が消費に回ることになれば多少なりとも景気回復に繋がるかもしれませんね。