オフィス鴻

飲食業と食育への感謝(1)

2023年05月02日

最近、大手飲食チェーン店での迷惑行為動画がネット上で拡散され、警察による逮捕(刑事罰)、模倣犯罪防止等を目的とした民事訴訟(損害賠償請求)が起こされています。You tubeの再生回数(収益、承認欲求など)と引き換えに半永久的に残る迷惑行為動画(デジタル・タトゥ)は、裏アカの検索会社を企業が採用に利用するなど、将来の大きなリスク(就職など)となり得ます。

さて、子供の時に昭和後半を過ごした編集人ですが、食に対する価値観の変化はあっても飲食(業)への興味はまだまだ衰えていません。食欲は人間の3大欲求の1つであり、巷には多くの飲食店がありますが、子供の頃に食べた母親の手料理、妻の手料理など、思い出に残る心のこもった料理に接すると、一時的にせよ嫌なことは忘れ、とても幸せで安らいだ気分になります。また、編集人の幼少期には、米穀手帳(1981年(昭和56年)に食糧管理法改正により廃止)を持参して米を買うことが義務付けられ、また隣近所同士で醤油や砂糖などの調味料を融通し合っていた記憶があります。

一方でコロナとの共生施策が進み、海外からの旅行客増加など飲食・宿泊・旅行業界などにはやや追い風の経営環境に見えますが、従業員確保の難しさ・物価高・コロナ融資返済などの影響とみられる廃業・(計画)倒産も増加しています。また、〇〇ログの影の部分(恣意的な評価のコントロール、サクラ口コミなど)や、大手旅行会社のコロナ支援に乗じた詐欺的行為(協力金等の不正受給)が発覚するなど、不祥事が多発しています。元々3年以内の廃業・撤退数が多い飲食業界ですが、これからは嗜好・リピート・価格・評判などで更なる淘汰の波が押し寄せてくるのではないでしょうか。それぞれの人が、自分の5感と人生観を大切にして日本の食文化を考える良い機会だと思います。