オフィス鴻

外食産業のDX

2023年12月08日

編集人は、GROOVEX社の「LOBOT(らぼっと)」を一人暮らしの母親の話し相手・遊び相手として購入しました。用途は違いますが、すかいらーくHDの店舗で導入されたネコ型配膳ロボット「ベラポット」に興味があり、学習機能等のコンセプトなど物流事業やDXの参考にしたいと思っています。報道によれば、すでに従業員の歩行距離は42%減少、片付け時間は35%減少したことで、人手不足の中でも従業員は入店案内や会計、接客に集中対応しやすくなったそうです。

まさに、「必要は発明の母」としてファミリー向け外食産業がロボットと共存するDX領域に挑戦しているのです。すかいらーくグループでは、人工知能(AI)を最大限に活用するため、敢えて店舗オペレーション全体に熟知している社内人材をインストラクターとして現場に貼り付け、社内ノウハウを蓄積しているそうです。具体的には、ノウハウの蓄積から分析されたデータに基づいて課題改善を進め、店舗設計にまで活用しているそうです。また、中間流通の章で言及した「ABM(アクティビティ・ベースド・マネジメント)」の思想が4種類のデータ(変数)を基に活用されていることに気付きました。当時最先端であった物流業界ノウハウが現在でも通用しており、他業界との垣根を超えた日本企業の経営姿勢と勤勉性に心から共感しています。

また、自動化の観点では回転すしの歴史は1958年の「廻る元禄寿司1号店(東大阪市)」が発祥といわれ、多数の注文を低コスト・効率的に提供できるよう「コンベヤ旋廻食事台」を白石義明氏が考案したそうです。最近は、売り物であった安さ、手軽さ、スナック感覚から高価格帯商品構成への移行や、すし職人が直接提供する業態の増加など、デジタル化と差別化に軸足を移し始めている感があり、寿司職人育成学校も増えました。本格的な江戸前寿司を檜の一枚板のカウンターで食する格別さ(文化)は続いて欲しいと感じています。