オフィス鴻

運送業界に成長機会はあるのか

2023年02月02日

厚生労働省が「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」で、トラック運転者の労働実態を国民のみなさんに知っていただくために設けられました。あくまで統計上の話ですが、問題を考えるきっかけになればと思います。

トラック運転職の時間外勤務・賞与を含めた年収の時給換算では、大型で1,793円、中小型で1,686円となり、全産業平均は2,319円と全産業平均の7割強程度となっており処遇改善は急務です。また、令和4年10月から東京都の最低賃金は1,072円、全国平均の最低賃金が1,000円を超えるのも間近でしょう。国が先導してトラック運転者の労働時間短縮に取り組む姿勢には敬意を表しますが、平成2年の物流二法改正により、運送事業への参入障壁(規制緩和)が下がり、運送会社は約6万社に増加しました。これは日本のコンビニ店舗数が6万社、ゆうちょ銀行が5万店、歯科医院が20万件、大手銀行の店舗・ATM削減などを鑑みればいずれ適正規模へと収斂すると思われます。

本編では、国内総生産(GDP:Gross Domestic Product)が減少傾向にある中で、運送業界特有の慣習が引き起こす課題、国の政策と実態との乖離、正念場を迎えた運送2024年問題(労働時間規制と人手不足)などについて、ピンチをビジネスチャンスに変える良い機会として随時発信していく予定です。