オフィス鴻

4PLと3PLの選択

2024年01月04日

外注委託型ロジスティクス方式の1つである3PL(Third Party Logistics)が、多くの場合荷主に対して運送・倉庫・出荷等の物流業務を包括してノウハウを保有した第三者である物流事業者に業務受託し遂行する形態を採用しますが、荷主と物流業者間の料金・サービス内容に「利益相反関係」が少なからず生じるため、現場運営中心に荷主の立場から見たロジスティクスの企画・運営を行う事業とも言えます。また、3PLでは顧客から委託された業務(物流コスト)に物流事業者の利益が包含され、契約・運営上利益を減少させる改善案を物流業者側から提示しづらい側面があります。

4PL(Forth Party Logistics)とは、3PLの概念に、ロジスティクス戦略の企画・推進を行うコンサルティング要素が加わった、フィルフィルメント型ビジネスモデル(通販・EC等において、受注から配送・問い合わせ対応までの全ての業務を俯瞰)としてコンサルティングを行う能力、つまりSCM(中間流通)全体最適化に向けて企画提案・業者選定まで様々な業務を実行するため、商品開発段階から販売・ロジスティクス戦略を含む経営方針に基づいて自主的な改善案を立て企業の本質的課題を解決することが大きな特徴として挙げられます。特に、物流業務改善ベースの従来型3PL(ロジスティクス部門が外部委託業務契約)とは異なり、委託企業の経営モデル全体を理解する高いサービス提供能力が要求されます。

小規模EC物流の伸長が著しい現在、急激な出荷量の増加・変動リスクを常に抱えているロジスティクス部門のみならず、商品販売や受注・返品・苦情処理などの領域まで一貫してコンサルティングできる人材が非常に不足しています。また一見3PLに見える単なる業者集約による値下げ(コンペ等を含む)をすれば、物流事業者側が固定費である空き倉庫をなくすこと、運送部門効率化など目先の施策に囚われる危険性が高く、委託側荷主に一時的な物流コスト減少が見込めても、安定的な事業継続へのリスクは高いと言えるでしょう。