オフィス鴻

がん治療の限界

2023年10月18日

現代の日本人の2人に1人が罹患するといわれるがん(悪性腫瘍)ですが、日本では1年間に百万人ががんと診断され、国立がん研究センターの調査では社会的支出(経済的負担)は年間3兆円に上り、その4割は「予防できるがん」であるとTVで報道されていました。例えば胃がんはピロリ菌除菌、子宮頸がんはワクチン接種、肺がんは禁煙、肝臓がんは飲酒調整で予防ができるそうです。また、実際にがんを罹患しても、治療後に普通に仕事・生活をしている方も多くいらしゃる時代になってきています。

一方で、日本人の死因の1位はがんであり、がんの種類や進行度によって苦しい治療を必要とする患者さんが多いのも事実です。編集人も当初はステージ2相当と診断されていましたが、コロナ禍で4か月後の手術後に目が覚めると執刀医(主治医)から「完全にがんは取り除きましたが、播種や他臓器への癒着までギリギリの相当危ない状態だった」と伝えられました。また、3ヶ月毎に経過観察していますが、手術の半年後に免疫疾患の治療の影響もあってか再発を告げられました。幸いなことに、まだ治療する段階ではないそうですが、身体のどこかにがん細胞が転移していることは確かで、がん細胞が活性化しないことを祈るばかりです。

編集人の友人は、約3年間がん治療(特殊ながん)を受け、3割程度の患者に効果が認められるオブジーボ投与の効き目も虚しく亡くなりました。がん免疫治療薬であるオブジーボは、公的医療保険でも当初患者1人あたり年3,500万円から年1,000万円程度に引き下げられ、一般的な抗がん剤よりも遥かに高額ですが全患者に効果があるとは限りません。最後は緩和ケア病棟に何度かお見舞いに行き、行くたびに身体が衰弱するのを見守るしかありませんでした。おそらく緩和病棟に移った時点で友人も覚悟していたようでしたが、突然友人の奥様からすぐに病院に来てくださいと連絡を頂いたときは、すぐにタクシーで会いに行きました。今は、生かされている自分も友人の分まで一生懸命日々過ごしています。