オフィス鴻

キャリアの健康診断

2024年01月29日

ビズリーチというCMでおなじみのスカウト型の転職サイトに自分の市場価値を測るため、登録だけでもしてみようとする方が増えているそうです。主なターゲット層は年収600万円以上のハイクラス求職者で、求人者と条件がマッチングすれば転職する30~40歳代が増えているそうです。CMには「キャリアの健康診断」を想起させる病院風の建物内でのやり取りバージョンもあり、近い将来にはM&Aや生成AI等によって生涯同一企業に在籍するケースの方が圧倒的少数派になるのかもしれませんね。

編集人もヘッドハンター(ビズリーチではありません)からのお誘いで転職したことがあり、自分のキャリアの棚卸(職務経歴書)からどのような将来像が描けるのかを転職の基準としていました。なぜ登録をしていないエグゼクティブ専門の転職支援会社から編集人の携帯電話に連絡があったのかは今でも謎のままですが、ヘッドハンターと呼ばれる方々のコネクションがあるのだと思っています。例えば個人的に参加しているセミナーなどは、自分に不足しているキャリア・経験・能力を獲得する場であり、結果的に30歳代からリスキングと異業種コネクション作りなどを行っていたことが奏効したのでしょう。

不本意ながら57歳で難病疾患(自己免疫介在性脳症及び合併症)が判明して大幅なキャリア修正を行う結果となりましたが、現在の日本の社会保障制度下では年収1千万円を超えていても実質的な可処分所得(児童手当不支給など)は年収600万円台の方と余り変わらないのが現実です。また、障害の程度が重くこれまでのように働くことは難しいのですが、最近になって外資系コンサル会社等から専門領域に関するスポット・コンサルを依頼されることもあり、以前にも増して様々な知識をインプットしたり再確認する時間が多くなりました。大切なのは、常に学び続けることと自分の強み・弱みを正しく把握して複数の引き出しに深い能力(洞察力など)を蓄えておくことだと考えています。