オフィス鴻

ヘルプマークと人間性

2023年01月19日

編集人は四肢麻痺、複視、呼吸障害など複数の症状が併発していますが、居住している自治体(政令指定都市)では重度障害者(身体障害者1・2級)への福祉支援が充実しています。詳細な支援内容はお住いの自治体HPか行政の福祉課で確認できます。

さて、最近ヘルプマーク(赤の土台に白いハートと白十字の模様)の普及が進んできました。編集人は発作が起きると言葉が発せなくなるため、ヘルプマークの裏面に掛付け医(大学病院)、主治医名、病名、緊急連絡先として妻の携帯番号を記載しています。また、外出時には特殊改造を施したロフストランド杖を使用していますが、多くの方に電車・バスなどで声を掛けて頂き心から感謝しています。また、長い時間の乗車が必要な場合は混雑時間帯は避け、乗車駅と降車駅で駅員さんに見守りをお願いしています。

ある時、電車内で臨月近い妊婦さんの顔の前にヘルプマークを突きつけ、席を譲るよう声高に要求する年配者がいたので、隣席に座っていた編集人が代わりに席を譲りました。また、公共交通機関でもあからさまに「席を譲れ」と年配者に要求されたことも何度もあります。また、ヘルプマークを着けた方の中には、階段やエスカレーターを駆け上がり電車やバスに乗ったり、杖を手に持ち走っている方を時折見かけます。勿論外見だけでは判断できませんが、万が一負傷事故があれば電車の遅延、救急車要請など他の乗客の方にもご迷惑をお掛けします。編集人も身体障害者になって初めて社会との共存について色々と考えさせられるようになりました。一部の方の自己中心的な行動はその方の生きざまを表しているようで、ある種の哀れみさえ感じますね。