オフィス鴻

入院時のメンタルケア

2024年02月06日

現在の日本で、癌に罹患する患者は2人に1人だそうです。癌になる人とならない人の違いの研究・解明が進められ、細胞分裂の際に一定の確率で遺伝子のコピーミスが起こることが原因だとも言われています。編集人も、自己免疫介在性脳症の治療中に癌に罹患していることが判明して、半年ほど自己免疫治療を中止(コロナ禍もありましたが、全摘手術にあたって薬剤の影響を最小限に抑えるため)した経緯があります。

実のところ、癌が発覚する3年ほど前に身体に異変を感じて他病院で診察を受けましたが別病名を告げられ、もし正しい診断がされていれば早期の癌治療の選択肢があった可能性に対する後悔はあります。定期検査では、まだ明らかな転移(腫瘍マーカは陽性)の兆候はなく当面は一命をとりとめたことにホッとしています。正直なところ癌の告知を受けた時から手術までの約4か月間は、「家族の今後こと」「仕事などの夢をあきらめる絶望・空虚感」「死の恐怖からくる孤独感」など、編集人なりの心の葛藤があり正直精神的に一番苦しかった時期でもありました。

その後自己免疫治療を再開しましたが、ほぼ1ヶ月おきに入院生活を繰り返している中、入院中はコロナ感染防止のため家族と面会できず、車椅子での移動制限(院内での転倒事故防止)のためベッド上で入院生活を送っていました。ある時、研修中の新人看護師が高齢患者(認知症も患っていた様子でした)が毎日同じ話をするのを嫌な顔一つせず聞いている様子が伝わってきました。それを見て(実際には仕切りがあり見えませんでしたが)医師・看護師との一言一言のやりとりが時薬や精神的安定をもたらしていることに気付きました。ありがたいことに担当の医療関係者との相性(偶に合わない人も居ました)は良く、ちょっとしたジョークやユーモアを含んだ二人称での会話(私とあなた)が、自分が1人ではないことへの気付きと改めて入院治療への感謝の気持ちに繋がり、精神的な苦しみからかなり解放されたように記憶しています。