オフィス鴻

カレー店とネパール

2024年05月26日

編集人の70歳代の友人にカレー店の経営者がいます。以前の勤務先の近くで営業しており、週2回程度ランチを食べに伺っていました。最近はご当地カレー(レトルトを含む)が人気のようですが、日本人の国民食とも言えるカレー店が増えていた理由の1つにインド北東部にあるネパールから就労ビザ(調理師)で来日し、在留資格を取りやすい点が挙げられます。インド近郊でも北部・南部・スリランカ等では、そもそもカレー自体(概念)が異なりますので、ある程度の貯えができたネパール人が独立した結果、様々な形態のカレー店が2000年頃(小泉内閣だったかと思います)からブームに乗る形で増加していったように思います。

しかし、日本食としてのカレー(ホテルやチェーン店など)とは一線を画すカレー専門店が系列店でもないのに、同じようなメニューに遭遇することが良くあります。編集人はまだ結婚して間もない頃に行っていたのは、本格的なインド料理を出すマハラジャ(閉店)でした。また、カレーがとても美味しかったのはシンガポール(ラッフルズなど)だった記憶があります。現在は、自宅で妻が作ってくれるカレーが大好きで、最初は日本式カレーから始まりキーマカレー、ビーンズカレー、そして白ナス(埼玉産が多い)カレーと徐々に好みが変わってきました。当初はインディカ米やサフランライスを使っていましたが、最近は炊飯器の性能も格段に上がっていて日本米でも美味しくいただくことができます。

首都圏でも江戸川区近辺はインドの方、川口市はクルドの方、新宿では韓国の方、横浜では華僑系・第三世代の方、群馬ではブラジル系の方が多く集まっていて、同郷の食材を販売する専門店も増えているそうです。その影響もあり、小学校にも多くの外国籍の生徒が通っているそうで、編集人が卒業した小学校も一度廃校になりましたが、周辺地区の再開発等で再開校することになったといいます。国際交流と言う観点ではインターナショナルスクールとは違う良さも難しさもあるようですが、新たな日本の職図の一面を垣間見た気がします。