オフィス鴻

グルメサイトの今後

2024年05月27日

編集人が初めて飲食店の予約サイトを利用したのは、約20年以上のTableCheck社のみで他グルメサイト経由での予約はしていません。飲食業界では「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などが主流ですが、最近はグーグルやインスタグラム、高級宿泊施設サイトの一休も参入しており、業界内の勢力図が変わり始めているようです。また、グルメサイトの評価はボックス化している上に高額契約を結べば高評価になることを指摘する声もあり、グルメサイトの評価を鵜呑みに信頼しない消費者も増えているようです。飲食店等の立場でも、多額の契約料金(数万円)や予約手数料(1人当たり数百円)を支払うことに対して費用対効果等の観点から異なる予約媒体(プラットフォーム)へと移行していくことは自然の流れであり、消費者がサイトやSNSで情報収集してから当該サイトを使わずに予約している可能性もあります。

なお、全体としてはネット予約比率もも電話に比べて増えているようです。ただ、他のグルメサイトでは評価を巡って訴訟に発展したり、一部利用者のネガティブな評価で店舗側とトラブルになる事例も見受けられ、グルメサイト自体への信頼性が失われているようにも思えます。編集人の友人が経営する飲食店では、ネット経由予約・電話予約・一部常連向けのLINE予約などを併行していますが、ネット予約にある種の制限を設けることでダブルブッキングやノーショー対策(予約を無断でキャンセルすること)を講じています。最終的には、常にお客様に満足いただけるサービス提供を心掛け、従業員に過大な負荷がかからない範囲内で営業しているそうです。

本コラムでは飲食業について記載しましたが、どのようなビジネスでもプラットフォームを活用できる時代になりました。しかし、コロナ禍で内食が主流になった際にフードデリバリーサービスが一気に増えましたが、交通違反・品質などの面で多くの課題を残しました。その他、経営面では人件費比率が80%を超えていて、報酬体系を変更したりと苦戦している様が垣間見えます。