オフィス鴻

ワンドリンクのマナー

2024年05月22日

先日、良く利用しているコーヒーチェーン店(タリーズ)で一休みしようと店内に入ったところ、店内はテラス席も含めてほぼ満席でしたが入り口付近のコーナー席が1つだけ空いていたので、いつも通りホットコーヒー(Today’s special)を注文しました。このチェーン店ではどの店舗でも同レベルのサービスが受けられるため、多少価格が高くてもサービス対価としては妥当だと思います。ただ、周囲を見渡してみると、リモートやハイブリッド勤務の影響なのか、以前よりもPCで明らかに仕事をしていたり、学生さんが勉強していることが増えた気がします。もちろん、電源やWi-Fi環境があるので店舗側も一定時間の滞在を想定して運営しているのでしょうが、混雑から座る席がなく入店をあきらめて帰る方もいて、利用者側の気遣いやモラルが問われる場所だと思います。

極端な例ですが、ドリンク1杯のオーダーで数時間滞在されては店舗側運営に支障がでますので、最近は利用時間制限や一定時間以上の滞在客へのお声がけの掲示を見かけるようになりました。つまり、当事者同士の合意の下で飲食店利用の契約が有効に成立した訳ですが、とはいえ混在時などお互いに気持ちよく過ごせる配慮は欠かせないように思います。実際に大手ハンバーガーチェーンで昼食をとっていた時には、店員が1名で長時間滞在していたと思われる方に複数着席できるテーブル席から窓際のカウンター席への移動をお願いしていました。法律的には、不退去罪(刑法130条)や損害賠償が適用された判例もあるそうですが、飲食業という商売柄、店側もよほどのことが無い限り、利用者のマナーを信じることを優先するでしょう。

特に今夏は電気代の高騰と猛暑の影響のためなのか、自宅以外に涼を求めて図書館、百貨店、更には大学病院の待合室まで異常に混雑していて、中には明らかに外来診療とは関係のなさそうな方や、1人の患者に3人の付添が数時間ソファーを利用していたりと、座る席が無く困ったことが多かったです。いずれにせよ最低限の配慮は必要でしょうね。