オフィス鴻

コンサルタント業務の変容

2024年05月01日

最近のコンサルタント事情について、経営コンサルタントの富山和彦氏の発言を引一部引用しますが、最近はIT化によりフレームワークやテンプレートを使えば、戦略策定や実行計画なども事実(ファクト)・論理(ロジック)をベースにした思考を基にベストプラクティスを導き出せるそうです。その裏には日本で遅れているイノベーション思考と過去のコンサルティング業務とは異なる組織体系と情報共有化が進んでおり、新人でも責任のある仕事を任され、自身の成長を比較的短期間で実感できる(失敗で離職するリスクも高い)ため、就職先として人気が高いようです。一方、コンサルティングファームも大手外資から新興スタートアップ、士業の方が専門分野に特化した形(社会保険労務士など)で行うなど、既に淘汰が始まっていることも事実でしょう。

また、このブログでもファクトとロジックに経験則を融合させたコメントを書いていますが、編集人もコンサルタントに依頼するより優秀な社内人材を活用することが確実かつ安価(微妙な表現ですが)であると、社内でコンサル業務を行っていた時期があります。取引先との契約では1日あたり20万円程度の報酬でしたが、準備時間と業界・業務に対する高い知見が必要で、新規契約・更改を含めてここまで経営に関する仕事を続けてこれたのも、富山氏曰く「つぶしが効く仕事の仕方」を自分の努力以外に、周囲の方々の多大な支援を得ながら必然的に身に付けてこられたおかげだと感謝しています。

特に思うのは、1つの専門分野を極めていても職人気質と同様のジレンマに陥るため、複数の専門分野(経営・人事・総務・営業・ロジスティクスなど)を徹底的に身につけ、さまざまな視点から客観的に俯瞰する必要性が求められていることです。なお、決算期には、会計監査人や税理士法人への説明なども担当部署からの依頼で行っていましたから、今思えば仕事が楽しくて仕方なかった時期だったのだと感じます。