タクシー乗務員の勤務
2024年04月19日
編集人は、人事や事業・経営企画・ロジスティクス部門等を兼務で管掌していたため、できるだけ事業所(現場)を訪問していました。おそらく管理部門では一番往訪回数が多かったと思います。また、部長クラス以上が目的意識がない形式的往訪(毎月1回など)で事業所の業務に支障をきたす時間つぶしであっったとしても得意先に対する以上のもてなし方をする事業所が殆どだったと言うことでした。理由は、昇給・昇格などに大きな影響力(生殺与奪権)があるためですが、自分の職位を自慢するがごとく現場の生産性を下げるような行動や発言は、現場が振り回され品質が低下を招き事業所運営上の大きなリスクになります。
最近は男女雇用機会均等法も概ね周知されてきましたが、まだまだ男尊女卑の風土が抜けきらない企業(本社・事業所)も多いようです。様々な業界で採用・戦力化を行おうとしても、中には同僚を蹴落とすような風説を流布したり、グループを作り我儘な言動で企業に悪影響を与えている従業員がいて、新人が定着に至らないケースも多いです。これは明かに管理者の管理能力不足と言えるでしょう。また、特に男性の多い職場では本人の意識・意思と全く関係ないところで、女性従業員が快く思わず精神的に負担となるような周囲の従業員の態度や反応が見られることもあります。
そのような中で、最近タクシー乗務員に女性や若手乗務員が増えてきており、その理由としてドライブレコーダーや非接触決済の普及で犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクが減少したこと、カーナビで目的地まで送れること、多様な勤務体系の選択が可能(タクシー車両が余っているため)になったこと、予約配車専用(優先ではない)とすること、運転しやすい車種(例えば横ドアスライド式のJapanタクシー、政府の補助金があります)が増えたことなど会社側の努力が少しずつ成果を挙げていると考えています。一方、トラック業界はその面では運行・労務管理面を中心にかなり遅れており、改善の余地は大きいと思います。