プラチナ企業
2025年06月29日
最近ブラック企業やホワイト企業に続いてプラチナ企業といわれる働き甲斐や働きやすさを前面に出している企業が多くなってきました。その背景には企業側がハラスメント行為に対して過剰に反応していることが挙げられ、上司が部員のマネジメントを避けることも多くなっているそうです。編集人の場合は職務上各部署でちょっと困っている(何らかの問題行動がある)従業員を自分の部下として2~3年間預かることが多くありました。現在では一種の発達障害であるとか、昔流に言えば仕事が出来ない・言われたことしかやらない従業員を指しています。特に悪事を働くわけでは無いのですが、接し方がわからない上司がほとほと困り果てて相談に来たケースが殆どです。
編集人がまだ20歳代のころは正直パワハラ上司がたくさん企業内にいましたが、これはリーダーシップ力を端的に表しており「寄り添う」だけの力量がなければパワハラに該当する行為だったとも言えるでしょう。その後メンター制度など海外のHR(ヒューマンリソース)が形を少し変えて日本企業に導入されてきましたが、ビジネスの世界にいれば当然緊急対応が必要な場合も多く権限移譲を進めても最終的には上司(マネージャー)が処理することになります。ここで仮に少し強い指示を出すことがパワハラに該当してしまうと考えるマネージャーも多くいますので、管理職のなり手が少なくなっている(本当なのかは疑問があります)のも事実かも知れません。
転職を考えている方がプラチナ企業を見出すことは容易ではありませんが、どこか間違った認識が企業・従業員両方にあるようにも感じます。最近のDXについても企業経営の効率化が優先されがちな中で、本当にビジネス力を高めるために必要なことを避けているような風潮があるように編集人は思っています。換言すれば人間関係のあり方が家族型から単身型に変化しているようなものでしょう。自分で言うのもおこがましいのですが、仕事でもプライベートでも納得するまで前進させてきましたから余計に歯痒い気がしています。