オフィス鴻

中高年のキャリア価値

2024年08月12日

組織に所属していると、上級管理職になるほど定年再雇用後や転職先で過去のプライドが邪魔をして組織に馴染めない方が相応にいると感じることがあります。良く、名刺(企業名・肩書)がその方にとっては誇りであり、他人より上に居るのだと錯覚させるためだとも言われています。編集人も難病治療を優先するため休職期間満了に伴い57歳で一旦仕事(企業への所属)から離れ、通勤時の混雑とフルタイム勤務が難しいため主治医の就業許可(週20時間以内、原則リモート)が下りてから約1年近くが経ちますが、再就職の壁は非常に高いと感じています。当然、人材紹介会社やハローワークにも登録しましたが未だ条件に当てはまる仕事にはつけていません。

幸い、30年程前に自身の経営感覚を幅広くしたいとの想いから、編集人の親族(妻)に法人を立ちあげてもらい、企業内では得られない様々な経験をしたことが現在のキャリアに繋がっていると考えています。簡単に言えば、企業規模こそ違えども経営者の視点で物事を見る習慣が身に付いたと思っています。現在は、個人用の名刺には「アグリゲーター」という名称を使い、その他は連絡手段等を記載したシンプルなものを準備しています。見方を変えれば、過去所属していた企業の肩書を外すことで、自身のスキル・能力を見つめ直すことができ、有難いことにこれまで取引実績のなかった新たな国内外のクライアント(数社)から知見をベースにした業務相談(有償)を受けるようになりました。また、新たに3社の社外顧問契約を締結して頂ける機会にも恵まれました。

特に新たなクライアント様との関係性で気を付けていることは、相手の話を正確に理解することです。換言すれば、中途半端な知見やアドバイスは極力避け相手の立場に立って物事を考えることで、徐々に受注件数も増加してきました。本当に有難いことに、1回目のアドバイザー業務から2~3日後に再度オーダーを頂けるケースが多くなり、現在でも闘病と併行して仕事ができることは感謝の念に堪えませんねんね。