オフィス鴻

信頼とNG行動

2025年09月16日

編集人は生きていく上での知恵は、知識に裏づけられた知性のあり方によって如何様にも身に付けることが出来ると考えています。その中でも自分の知識や能力を上から目線で他人にひけらかすような行為は、人間としての信頼性に欠くものだと思います。つまりこの信頼性とは周囲の人々に心の安定を与えるもので、一方的な正当性主張や感情的な言動が先行したり、間違っていた時に一言謝罪する勇気が出せなければ築くことができない性質のものかも知れません。編集人も一時期他人の意見を素直に受け入れることができず、否定的な見解を述べていたことに他者から気付かされて直したことがありました。

その様な経緯から他者の話にまずは傾聴できるようにしてくれた、先述のやんわりと忠告してくれた方には今でも心から感謝しています。それまでは「自分の考えていること・行動は、実績として他者から評価されている。」ことが最優先だと考えていたのですが、多くの場面で雄弁よりも沈黙・傾聴や場の空気を読む行動が大切にされるのだと痛感しました。そして2回目の大学で心理学と哲学を一から学び直すきっかけを作ってくれました。その後は以前のような考え方から脱却することができ、自然と周囲の方と強調できる場面が増えて行ったのです。今でも時折その当時のことを思い出し、人生の戒めとしているのです。

その様な観点から思うのは、他者を理解する姿勢がなければ所詮独りよがりに過ぎないと言う厳然とした事実です。以前勤めていた企業にも自分の正当性ばかりを感情に任せるかのように主張する幹部候補がいましたが、結局は自分の処遇を上げたいと言うだけで上司に諂うような態度は部員から嫌われていたようでした。つまり自身の内面性や成熟度と言ったモノサシに従うことで、どんなことでも一旦自分の心の中で咀嚼してから感情をコントロールして発すると言う行為ができるのだと考えています。そして相手の背景にある考え方を理解できれば、対人関係を信頼に基づいて構築できるのだと思っています。