日本の新年度が始まり、約半年が過ぎました。６月１日に新卒採用が開始され、「自分の成長を感じられる企業」が人気だそうです。編集人の個人的感覚では、本質的な部分では自分で必死に考えた行動（もちろん周囲の協力も大きな助けになります）が結実して一つの壁を越えた（ブレイク・スルー）ときが、まさに「成長」したことを感じられる最高の瞬間なのだと思います。つまり、自己研鑽と仕事の過程に於ける経験の積み重ねの結果が成長であり、与えられた仕事が首尾よく完了して褒められたとき、新しい仕事を任せられたとき、人脈ができたとき、新規顧客を獲得したときなどは、本質的な成長を感じるためのパーツ的な要素だと考えています。

また、何かに夢中になっているとき、気が付いたら時間を忘れて没頭していた経験はありませんか？あるいは失敗して落ち込んだ経験はないでしょうか？編集人は今は病気療養中ですが、以前はスポーツが大好きでした。地域レベルの大会では平均以上の成績は残せるのですが、必死に練習しても時にはブービー（最下位から２番目の成績）ということもありました。もちろん、目的を明確にした上で短時間でも繰り返して練習することは、自身の成長を感じるために絶対必要な要素だと考えています。

編集人はいくら練習しても成績がなかなか伸びない壁にぶつかったとき、上手な方の練習を後ろから拝見して、ダメもとで真似していました。すると、徐々にですが今までに経験したことのない感覚が身体にに残り、それまでとは異なる技術が身に付いてきたことに気付き、成績が急激に伸びる経験をしたことが何度もありました。仕事でも「（師匠の）背中を見て覚える」という言葉があります。昔の職人気質に似ていて、教えを乞う謙虚さはとても大切ですが、新しい技術が思いもよらない形で仕事自体を変える可能性がある昨今の世の中では、相手の技術を見て盗むくらいの覚悟と継続する力・意思があれば成長と周囲の評価は自然とついてくるのだと思います。