オフィス鴻

知的レベルと敬意

2025年10月31日

世の中とのかかわりあいの中で「自分の努力が全うに認識してもらえない」「なんとなく疎外感を感じる」「他人のいいように使われてしまう」など、悩みを抱えている方がいらっしゃると思います。かく言う編集人も学生時代には謂れもない誹謗中傷を受けたことがありますが、幸いなことに当該者以外からは特段差別されることもなかったので何とかその状況を大きなマイナスと捉えることは殆どありませんでした。この年齢になって感じるのは、人間には誰か他者を貶めたいと言う本能(おそらく生存本能に類するもの)を持った方もいるということで、自分との距離感を測っているように思われます。

実際に編集人が社会に出てみると、なぜこの人が周囲から一目置かれているのかと考えさせられる場面に出くわすことが多くありました。注意深くその方を観察していると、周囲の方に影響を与えていることやその行動に共通点があることなどが挙げられます。おそらくLQ(好感指数)が深く関連していて敬意を払う対象となっており、あまり敵に回したくないと感じさせるのかも知れません。編集人の習慣として近々に起こり得るシチュエーションに対しては、できる範囲で事前にシミュレートすることがありました。ただ知的レベルが高いかどうかは敬意・正直・信念などが関わっているように思われます。

もう1つは最初の一歩を踏み出す勇気があるのかという視点です。当然周囲が躊躇するような事態に直面すれば、本能的に大きなリスクや責任を伴うと想像することが考えられます。もちろん結果が全て良い方向になるとは言いきれませんが、編集人は誰かが自分の行動から何かを感じてくれれば良いと思って行動してきました。実際に大きな権力や不正に立ち向かうことには、とてつもなく大きな勇気が必要です。後日行動を起こさなかったことを後悔したり、あの時は致し方なかったと正当化することはありますが、皆一度きりの人生ですからそれぞれの信念に基づいて前を向いていきたいと感じます。