オフィス鴻

自分自身の価値

2024年11月08日

編集人は経済的事情からMBAを取得出来ず、企業内外で通用する自分自身の価値を高める方法として2つの方法を実践してきました。1つ目はアントレプレーナーシップ(起業家精神)を学ぶために実際に企業経営を経験すること、2つ目はその時点でもう少し専門分野への知見を深堀するリスキリングを行うことです。幸いにして、まだ人材流動性が一般的でなかった時代から、3度の転職では経営者による直接面談1回のみで全て採用して頂きました。ポジションや処遇については大凡の希望を伝えた程度でしたが、職務内容については経営に直接関われる仕事であることを判断基準にしていたので、可能性が少ないと感じた企業からの内定はきちんと筋を通した形で丁重にお断りした経緯があります。

結果的に、入社後半年程度で当初配属部署以外の業務にも携われるよう兼務辞令を出して頂き、新たな領域のスキル獲得の機会を得られたことは現在でも大きな財産となっています。最近は転職仲介ビジネスが盛んで人材不足・AI技術などの社会的事情も重なり複数の企業から好条件のオファーを受ける方も多く、最終的には道義的・倫理的規範を大切にしながら前職企業にも迷惑がかからないようにする配慮は最低限の必須事項です。ただ、例外的に職場の雰囲気(個人で感覚は異なります)が悪い、人間関係がぎくしゃくしているのであれば、自分自身のためにも社内で格好のターゲットにされないよう振舞いながら転職活動を進めてその場から遠ざかる方法もあると思います。

さらに付け加えるとすれば、転職活動の中でブルシット・ジョブ(どうでも良い仕事)かどうかを見極める眼力です。高い報酬がメインであれば読者がブルシット・ジョブを受け入れられば済む話なのですが、転職の目的が曖昧だと単なる補充要員として採用されることも多いでしょう。本当に必要な戦力として採用されたいのであれば、活躍できる環境を作り出してくれるよう自分の価値を高める努力は欠かせないと考えています。