訪日ビザ値上げと観光
2026年02月26日
日本政府は近年の訪日観光客急増による各種インフラ整備と日本文化やマナーに対する啓蒙活動等に充当するため、50年間据え置きしてきた訪日ビザ発行手数料(現在は一次ビザで3,000円程度)の引き上げ検討を始めました。欧米諸国等では1~3万円程度、EU加盟国内では2026年度から新たなETIRAS制度導入により€20程度への引き上げが検討されています。その他に日本から出国する際の出国税値上げも検討されており、観光地周辺住民が被っているオーバーツーリズムによる観光地の疲弊を緩和する施策として効果が期待される一方、観光事業者はマイナスの影響を懸念しています。
実際に欧米ではイタリアベネチア地区の観光客入場規制を実施したり、美術館等での事前予約制などを導入しています。編集人が観光で他国地域を訪れる際に最も重要であると考えていることは、現地の文化や歴史的背景を理解した上での振舞いだと考えています。例えば現地の言葉で簡単な挨拶等の言葉を覚えて使ってみること、事前に習慣等を学習しておくことなどが挙げられます。中国・韓国籍の方の中には日本人と詐称して特別なサービスを要求したりするケースが増加しているとも言われ、イミグレーション(入国審査)では担当官が簡単な日本に関する質問で見分けることもあるそうです。
現在の政府試案では入国ビザで約$40(6,000円程度)、出国税で$20(3,000円)を合わせた1人当たり9,000円程度×年間訪日客3,000万人=約2.7兆円の財源(実質的値上げ額は1兆円強)になります。これだけの収入を日本観光のために活用してくれれば良いのですが、多用途へ転用される可能性も捨てきれません。一部では高校授業料無償化の財源にすると言う説もありますが、少なくとも訪日客の観光利便性のため(高校での多言語教育等も含まれます)に使用して欲しいと思います。そして今後は訪日客数よりも日本文化を大切にする観光客が増えること切に望みますね。



