オフィス鴻

OKIの選択

2025年05月09日

OKI社というどちらかと言えばマイナー感のある複合機・コピー機等の製造メーカーとして事業を行ってきました。この度子会社への出資と言う形で東芝・リコーと技術連携や製造拠点等の共同利用を進めていく考えです。編集人も現役時代にはビクター・リコー・東芝社との連携を経験しましたが、それぞれ異なる企業風土を持ち合わせた会社同士が製品のラインアップを増やせ、また3極化(富士フィルム・コミカミノルタ)が進むことでしょう。ただし、何れの企業も民生品・業務用製品以外にも日本の国防に関する技術開発を行っている点では外資系の傘下に下らない選択肢は当然のように思われます。

最近の動向として、同業者による提携・M&Aなどが頻繁に行われていることを考えると、中堅メーカーもいずれはどこかのグループに入っていく可能性があります。その大きな理由の1つに国際間での競争があり、さらに規模の論理が後押ししていると考えています。特に国家間の競争ではアメリカ大統領が打ち出した「相互関税」なども結果的に物価上昇を招く点では、大きなリスクを孕んでいると考えられます。また規模の論理は企業のグローバル化に伴い、調達先の地政学リスク(まさに中国・韓国があてはまりそうです)を回避すると言った点でも、非常に重要な経営判断が求められます。特に買収側の経営者のビジョンには大きな意味があると感じています。

編集人もあるシステム開発ベンダーとの交渉で、突然先方の経営トップがこれまでの経営方針を翻したことがありました。現在はその構想を他のスタートアップ系企業と協働できないかと経営者と話をしています。スタートアップの弱点であった初期費用と資金調達も最近は様々なスキームが用いられていますが、やはり同じ方向性がないと非常に難しいものだと思っています。編集人の場合は「安全で安心な社会を創りたい」との想いが根底にあるため、仮に手法は異なっても同じベクトルではなくても目指すゴールが同じ方とお話し(商談)する機会を与えられたことに感謝しています。